20060409:
- 広田すみれ『読む統計学 使う統計学』慶應義塾大学出版会2005.10
- 宮城重二『やさしい実践統計学―数式を使わない「エクセル」併用書』光生館1994.12
- 吉田寿夫『本当にわかりやすいすごく大切なことが書いてあるごく初歩の統計の本』北大路書房1998.11
- 高橋信/井上いろは『マンガでわかる統計学』オーム社2004.7
- 高橋信/井上いろは『マンガでわかる統計学 回帰分析編』オーム社2005.9
- 小野寺孝義,菱村豊『文科系学生のための新統計学』ナカニシヤ出版2005.10
- 山田剛史,村井潤一郎『よくわかる心理統計 (やわらかアカデミズム・わかるシリーズ)』ミネルヴァ書房2004.9
- 渡辺美智子,小山斉『実践ワークショップExcel徹底活用 統計データ分析 (実践ワークショップ―Excel work shop)』秀和システム2003.4
- 管民郎『Excelで学ぶ統計解析入門』オーム社1999.10
- 加藤千恵子,盧志和,石村貞夫『SPSSでやさしく学ぶアンケート処理』東京図書2003.5
- 岸学『SPSSによるやさしい統計学』オーム社2005.10
- 石村貞夫『すぐわかる統計処理』東京図書1994.5
- 小塩真司『SPSSとAmosによる心理・調査データ解析―因子分析・共分散構造分析まで』東京図書2004.5
- 小塩真司『研究事例で学ぶSPSSとAmosによる心理・調査データ解析』東京図書2005.10
- 豊田,前田,柳井『原因をさぐる統計学―共分散構造分析入門 (ブルーバックス)』講談社ブルーバックス1992.7
- 涌井良幸,涌井貞美『図解でわかる共分散構造分析―データから「真の原因」を探り出す新しい統計分析ツール』日本実業出版社2003.3
- 朝野,鈴木,小島『入門 共分散構造分析の実際 (KS理工学専門書)』講談社2005.12
- 西川純『実証的教育研究の技法―これでできる教育研究』大学教育出版1999.1 (新版2001.7)
- 今田高俊 編『社会学研究法 リアリティの捉え方 (有斐閣アルマ)』有斐閣アルマ2000.12
- 栗田宣義 編『メソッド 社会学―現代社会を測定する』川島書店1996.4
- 南風原,市川,下山『心理学研究法入門―調査・実験から実践まで』東京大学出版会2001.3
- 森靖雄『新版 やさしい調査のコツ』大月書店2005.3
- 小林,久保田,西野,西澤 編著『テキスト社会調査』梓出版社2005.4
- 谷岡一郎『リサーチ・リテラシーのすすめ 「社会調査」のウソ (文春新書)』文春新書2000.6
- 牧野武文『グラフはこう読む!悪魔の技法』三修社2005.10
- 上田尚一『統計グラフのウラ・オモテ―初歩から学ぶ、グラフの「読み書き」 (ブルーバックス)』講談社ブルーバックス2005.10
何事もそうかも知れないが,統計の勉強も恋愛みたいなものである。気にならないとその存在がさっぱり分からないが,気になり始めるとのめり込んだりもする。もうちょっと具体的に例えると,表計算ソフトのエクセルを学ぶ必要性を感じるか感じないかというのに似ているだろうか。
私も恋愛の極意ばかり見聞きして,彼女いない暦が続いているような人間だ(って例え話だよ!もちろん…)。そろそろお仕事で統計を使う機会が訪れるようなので,極意本を取り出したり探したりといったところだ。
オーム社のマンガでわかるシリーズは侮れない。萌え系が苦手な人たちも我慢して読めば,入門としてなかなか得られるものが大きいと思う。SPSSの関連本は,東京図書がたくさん出している。じっくり選んで,自分の好みに合わせてセレクトした方がいい。
この前,セミナーの懇親会で「最近は共分散構造分析が流行っている」と小耳に挟んだので,それに関する書物を探してみた。もっと堅いのもあったが,入りやすいものをピックアップ。まだ私も勉強中だ。ところで,一般の人たちは「統計」と聞くと,ある一つの目的や方法に基づくものだとイメージしがちだが,統計という分野には記述統計とか推測統計とか,したいことによって分化した世界が広がる。つまり少なくとも,分析をして傾向や原因を突き止めたいという目的と,分析をもとに結果を推測したいという目的は,全く異なる要求だし,そのために使う統計解析手法もそれぞれ違うということだ。
ところが統計の教科書は,様々な統計解析手法を怒濤のように並べて紹介するので,なにやら難解な世界が展開して,これすべて理解しないと統計できないと勘違いさせやすい。かといって,統計の教科書を作るのは大変なバランス感覚が必要みたいなので,これもまた自分と相性のよい教科書を探しに探して出会うしかなさそうである。ここにあげた以外にも統計に関する本はたくさんあるので。ちなみに統計には数式がつきもの。これが大きなハードルになっているという人も多い。数式が表そうとする考え方や理屈が理解できるようであれば,数式自体は無視してもいいと思う。ただ,その考え方や理屈を示すのにもっとも適したものが数式だから,これは悩ましい通過点。とりあえず次の本で勉強してみてもいいかな。
- 間地秀三『小・中・高の計算がまるごとできる』ベレ出版2005.12
以上